ホスト大学での生活

こんにちは。Mikiです。今回は私の派遣先での生活を紹介します。

1.派遣先について

私の派遣先は、ミシガン州にある小さなリベラルアーツカレッジ。ミシガン州はミシガン湖という巨大な湖に面した中西部の州です。到着後すぐの8月に大学の国際課のツアーでビーチに連れていってもらった際、そのサイズの大きさに驚いたのをよく覚えています。湖なのに「ビーチ?」と思いがちですが、実際に見ると納得します。ミシガン州には日本の企業も多く進出しているためか、日本語学習のモチベーションも相対的に高い印象で、中等教育で日本語の授業を開講している機関も少なからずあるようです。

2.派遣先でのおしごとについて

私のホスト大学は教員と学生との距離の近いアットホームな大学です。実は、この大学では数年間日本語の授業が開講されていなかったのですが、内外からの熱い要望を受けて(?)再度開講するにあたり、ALLEXを通じて日本語の講師が派遣されたというわけなんです。そんなわけで、日本語の授業を含めた日本関連の活動に直接いろいろ関われるのに加え、日本語学習への熱意のある学生も相対的に多く、真っ白のキャンパスに色をつけてプログラムを自分なりに描き出す楽しさがあります。とはいうものの、やはり一から作っていくのは大変さも伴うもの。その度に、ALLEX関係者や学内の方々からの温かいサポートに幾度となく救われながら日々暮らしています。

(1)日本語の授業

上記のような環境のため私の他に日本語の教員はおらず、授業の内容から進度まで一任していただいています。だからといって誰も相談に乗ってくれないわけではなく、学部の他言語の先生方や事務の方もとても親切ですし、他学部の日本人の先生からも困ったことがある度にいろいろアドバイスをいただき、本当に恵まれた環境だと思います。 授業は、基本的にはALLEXの夏の研修で学んだ(たたきこまれた?笑)ことをフル活用しながら進めています。最初の学期は初級のクラスが2つ開講され、同じ進度で『げんき』という教科書の1~6課までを教えました。「教えた」とはいっても、どちらかといえば、教科書に含まれている学習事項を学生たちが実生活で使えるように、コンテクストをいろいろ提供して「トレーニング」を一緒に行ったという方がしっくりくる気がします(そんな教え方を学んだ夏の研修についてはまた後日^^)。いずれにせよ、久しぶりに私のホスト大学に生まれた日本語学習の熱が冷めないようにと自分なりに取り組んでいます。2学期目は、初級のクラスに加えて、前学期から継続して受講する学生のためのクラスも開講されました。そこで学んだ学生たちは『げんき』の一冊目を一通り学習したので、来学期からは『げんき』の二冊目を学習する予定です。ホスト大学での日本語のクラスが縦にも伸びて、最初の頃に「どうぞ」「どうも」の短いやりとりをドキドキしながら行っていた学生たちの、日本語を使ってできることの範囲がどんどん広がっていくのが今から楽しみです。

(2)授業以外の活動

前述のとおり私のホスト大学はアットホームな雰囲気の大学なのに加え、他言語を学ぶ学生もいるため、私の所属する現代言語文化学部主催のインターナショナルイベントが年度ごとに3~4つ程行われます。たとえば昨年度は、カフェテリアとコラボして各国の料理を振る舞うものや、各言語圏の文化に関するゲームをして商品を競うもの、歌やダンスなどを披露するもの等がありました。その度に他言語の先生、TAたちと協力してイベントを行ったのもとてもいい思い出となっています。その他にも学部の方針として、語学学習の効果を上げるために、文化関連のアクティビティやランゲージテーブルなどを定期的に行うことになっているので、学生と一緒に書道をしたり、日本食を作ったり、日本の映画を見たりもします。

3.おしごと以外の生活について

個人的に「食」と「運動」は大事にしている方なのですが、いずれも学期中はキャンパス内でたいていのことはまかなっています。「食」についてはミールプランに入っていたので学内のカフェテリアで食べているのですが、ピザやハンバーガーといった「ザ·アメリカーン」な食事以外にもアジア系の料理が提供されることが多いのと、サラダバーが充実しているのでとても助かっています。ただやはり、カフェテリアばかりだと飽きてしまいますよね。そんなときは他の先生のお誘いに甘えて隣町にあるお寿司屋さんに連れていっていただいたり、アジア食材店で買ったもので自炊することもあります。あとは前述のとおり、学生と一緒に日本食を作って食べることもあります。「運動」についてもキャンパス内のジムが利用可能なので、仕事帰りにほぼ毎日お世話になっています。

そのほか、少し長めの週末や長期の休みの際には、アムトラックに乗ってシカゴに繰り出したり、さらに遠出をしたりと、日頃見られないもの、食べられないものを楽しむようにしています。

長くなってしまいましたが、私の日常はこんなところでしょうか。また後日、ホスト大学で学生たちの「トレーニング」をしていくうえでなくてはならなかったもの、そう、ALLEXの夏の研修での体験談についてレポートさせていただきますね。Mikiでした。

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江如玉